博士課程、修士課程

博士課程、修士課程について

慶應義塾大学医学部消化器内科の博士課程・修士課程についての詳細は医学研究科の最新の案内をご確認ください。

修士課程:  大学院修士課程 入試要項
博士課程:  大学院博士課程 入試要項

入学希望の方は事前に必ず消化器内科教室へお問い合わせください。


医学部出身者を対象とした博士課程

 慶應義塾大学医学研究科では、博士課程(医学研究系・医療科学)(4年制)を設置しています。医学研究科博士課程は「医学研究系専攻」と、臨床研究のプロ育成を目指した「医療科学系専攻」の2専攻体制になっています。

大学院入学時期について

 大学院の入学時期に決まりはありません。医学部卒業した医師が大学院に進学する場合、卒後3年目(D3)で慶應義塾大学内科専修医コースに入り臨床医としてトレーニングを積んだ後、卒後4年目に入学するケースが多いです が、卒後3年目でも、卒後5年目以降でも、あるいは他院で研修を受けた方々も入局も歓迎です。昨年度は卒後10年、15年目に大学院に入学され、基礎研究に邁進しております。 その一方で、臨床教室ですので、臨床医として消化器内科の研鑽を積みながら、大学院生として研究活動を行うことが一般的です。 大学院生活が始まる前に、臨床と研究とのワークバランスを含めたプログラムを教授と相談して決定します。 大学院生は4年間で研究をまとめ上げ、論文発表を行い、医学博士号(甲種)を取得します。

大学院『医学研究系専攻』進学コース

 消化器内科大学院は主にこちらの『医学研究系専攻』に進学していただきます。しっかりとした指導者のもとで、『トップレベルの研究がしたい!』という熱意のもとで基礎研究を行っています。
 消化器内科の研究グループは臓器別ではなく、大きく再生、免疫、腫瘍、機能(ユニット)にわかれ、臨床グループと研究グループが横断的に意見交換できる環境にあります。 さらに、基礎系の教室や他大学の研究室との交流も盛んで、よりスケールの大きなテーマにチャレンジしていきたいと考えております。 研究内容も多岐にわたり、臨床に応用還元できるBench to Bedside researchを信念に日夜研究に励み、一流の業績をあげています(業績一覧を参考にしてください)。金井教授も示しているように、消化器内科は多様性を大事にしています。慶應の大学院へ入学後にがんセンター中央病院や理化学研究所へ基礎研究者として国内留学を選択するなど、納得行く大学院生活を過ごすことができるように全力で応援しています。。

大学院『医療科学系専攻』進学コース (臨床研究プロフェッショナル養成プログラム)

  慶應義塾大学医学部医学専攻科は後期入試で若干名の医療科学系専攻大学院生を募集しています。医療科学系博士課程では、人を対象とした臨床研究・疫学研究の担い手 となるプロフェッショナルを養成するプログラムを提供しています。1年次~2年次のはじめにかけて,臨床研究に関する基盤的知識に関する講義を受講し, 臨床研究の遂行に必要な知識とスキルの習得を図ります。自らの専門分野・疾患領域での臨床研究の計画を立案。2年次の5月以降~3年次には,臨床現場において当該領域の医療者としての専門的知識と技術を磨くとともに ,計画した臨床研究を遂行します。4年次には,臨床研究の解析とともに臨床研究専門家としての能力を身につけ ます。最終的には英文論文を作成することにより学位取得を目指します。
 消化器内科でも数名が本コースを選択し、最終的には多施設RCT、全国規模のレジストリー研究の立案・運用などを経験し博士号を取得して卒業しています。

大学院『医療科学系専攻』進学コース (がんプロフェッショナル養成プラン)

「がんプロフェッショナル養成プラン(いわゆる「がんプロ」)」という文部科学省のサポートのもと質の高い癌の専門家を育成する博士課程プログラムを設置しています。
消化器内科の領域は、食道癌、胃癌、大腸癌、膵癌など全てがんの中でも最も多くのがん患者を診療します。しかし我が国では臨床腫瘍のエキスパートが少ないのが実状で、がん医療を担う医療人の養成、臨床分野における質の高い医療の提供と疾患の根治を目指した本格的な臨床試験を計画・実施できる人材の養成が急務となっています。
当科では、消化器内科を目指す先生方の中でも、オンコロジーのエキスパートを目指す方のキャリアパスとして、この「がんプロフェッショナル養成プラン」に入り、臨床腫瘍の専門医を目指す先生をサポートします。消化器内科でも毎年若干名が本コースを取得し専門的な研修をおこなっております。

医学部以外の学部出身者を対象とした修士課程、博士課程

当教室では、医学部以外の学部出身者の修士課程(2年制)および博士課程(4年制)の受け入れも行っております。大学院医学研究科独自の充実したカリキュラムに加え、世界の医学研究をリードする国内外の研究者達によるセミナーも頻繁に開催されており、幅広い視野を養うとともに研究遂行能力の育成にも役立てられています。 また、これまで当教室より何人もの大学院生が日本学術振興会研究員(DC1,DC2,PD)に選出されており、世界に通用する研究者としての第一歩を踏み出しています。 臨床系教室ならではの視点をテーマに、多彩なバックグランドを生かした医学の発展に貢献できる研究者養成を目指します。


学位所得までの流れ

学位取得の流れ.jpg

疾患領域別の臨床グループ、研究ユニットについて

当科では、疾患領域別の臨床グループ、研究ユニットは以下のように分かれています。
入局後、いずれかのタイミングでこれらのグループ、ユニットに入り、スペシャリティーを磨いていくことになります。

領域別臨床グループ

臨床グループは、上部消化管、下部消化管、消化器腫瘍、肝臓、胆膵、消化器内視鏡と6つの班に分かれて外来・病棟業務、臨床研究に取り組んでいます。いずれの臨床グループにも経験豊富な専門医が多数そろっており、症例も多岐にわたります。病棟業務は専門スタッフ、卒後5-7年目消化器内科医師、後期および初期研修医、医学生で屋根瓦のチームをつくり患者さんの診療にあたっています。

研究ユニット

研究グループは臓器別ではなく、大きく再生、免疫、腫瘍、機能(ユニット)にわかれ、臨床グループと研究グループが横断的に意見交換できる環境にあります。このことによって、よりスケールの大きなテーマにチャレンジしていきたいと考えております。研究内容も多岐にわたり、臨床に応用還元できるBench to Bedside researchを信念に日夜研究に励み、超一級の業績をあげています。