専修医カリキュラム
入局方法が変わりました!
これまでの慶應義塾大学医学部内科学教室では、初期研修後(研修先は問わず)、卒後3年目、4年目に内科学教室の後期研修プログラムに入り、総合内科医としての力を十分につけた上で、5年目に各診療科(7診療科:消化器、呼吸器、循環器、血液、腎内代、リウマチ膠原病、神経)に入局するプログラムが確立していました。
ご存知の通り、平成30年度より新専門医制度がスタートしましたが、これにより、卒後3年目に内科学教室に入局すると同時に消化器内科を選択するコース、卒後3年目に内科学教室に入局し卒後4年目以降に消化器内科を選択するコースの2つを選択できるようになりました。平成30年度は内科学教室に32名入局が決定し、うち27名が卒後3年目に専門診療科を決定しており、5名が専門診療科を決定せずに入局しております。
平成30年度の消化器内科入局者数は15名で、うち卒後3年目が11名、卒後4年目が1名、卒後5年目が1名、卒後6年目が2名入局いたしました。当科は卒後10年目までの入局が可能です。ぜひ皆様の入局をお待ちしています。
当教室の専修医カリキュラムの特徴
消化器内科の疾患は消化管および肝臓、胆道、膵臓などカバーすべき臓器も多く、また、良性疾患と悪性腫瘍、急性疾患や慢性疾患と多様性に富んでいます。日常診療では外来患者数・入院患者数も極めて多く、プライマリーケアの柱であるcommon diseasesを担当するという側面も持っています。一方で、当教室は内視鏡治療、炎症性腸疾患(IBD)治療などではすでに世界をリードする集団となっていますし、一般消化器外科肝移植班と連携を取りながら行っている肝不全に対する集学的治療(血液浄化療法から肝移植まで)など、各分野でレベルの高い診療を行っているのが当教室の特徴です。
臨床では大学病院ならではの貴重な症例も多く、消化器内視鏡などさまざまな検査や治療手技を習得しながら消化器内科医として研鑽を積むことが出来ます。 臨床と研究のどちらを極めるか、臨床医としてジェネラリストとスペシャリストとのどちらを目指すのか、各自の希望を尊重しながら超一流の人材を輩出してまいります。
消化器内科 専修医プログラムの紹介
・1.新専門医制度(新3年目)
・2.各科採用枠(他病院で内科医、消化器内科医として研鑽を積んだ後、4年目以降で中途入局するケース)
1. 新専門医制度
初期研修医の早い段階で消化器内科医を目指すことを決めたならば、消化器内科に入局した上で、卒後3年目から消化器内科領域の症例や指導体制が充実した関連病院に出向し、消化器内科医として早い段階からトレーニングを積むことができます。もちろん消化器内科に入局した上で内科全体のローテーションを行うことも可能です。
専門診療科の決定は卒後4年目以降でも構いません。
卒後1年目、2年目 | 初期研修医先は問いません。 |
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卒後3、4、5年目
| 大学病院1年、関連病院2年(大規模病院1年、中規模病院1年)の研修を行います。 |
卒後6年目以降 | さらに高度で専門化した訓練をうけます。下記の3つから1つを選びます。
(上記スライド参照) やる気次第で、複数掛け持つことも可能です。 |
卒後8−10年目以降 | 多くは関連病院に出向し、消化器内科医としてのトレーニングを積みます。 |
2.各科採用枠(他病院で内科医、消化器内科医として研鑽を積んだ後、4年目以降で中途入局するケース)
他病院、他大学で内科医、消化器内科医として臨床を積んでいる方にも門戸は開いています。研究、臨床いずれにおいても当科で研鑽を積んでみたいとお考えの方は、遠慮無く相談ください。
【大学院進学について】
大学院の入学時期に決まりはありません。初期臨床研修医終了後いつでも、あるいは他院で研修を受けた方々も入局も歓迎です。(詳しくは、博士課程・修士課程をご参照ください。)
医局長 岩崎栄典 研修担当 谷木信仁