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留学便り

西村知泰先生 - 留学先:Harvard Medical School

呼吸器内科から留学されていた西村先生からのメッセージを紹介しております。ぜひご覧下さい。

Q1  西村先生の経歴を教えてください

campus1.jpgのサムネイル画像西村 知泰(にしむら ともやす)    
Postdoctoral Fellow, Division of Rheumatology, Immunology and Allergy,Department of Medicine, Brigham and Women's Hospital, Harvard Medical School



images.jpg2000年に慶應義塾大学医学部を卒業し、慶應義塾大学医学部内科学教室に入局しました。その後、慶應義塾大学病院、佐野厚生総合病院、川崎市立川崎病院、水戸赤十字病院で内科全般の臨床研修をしました。2004年に慶應義塾大学医学部呼吸器内科に帰室し、慶應義塾大学病院にて呼吸器内科全般の臨床に従事しながら、呼吸器感染症、抗酸菌症の臨床研究を始めました。また、2007年より慶應義塾大学医学部微生物学・免疫学教室に学内留学し、呼吸器感染症、感染免疫の基礎研究も始めました。2008年に学位取得後、佐野厚生総合病院へ出張し、呼吸器内科医として勤務しました。2010年より Division of Rheumatology, Immunology and Allergy, Department of Medicine, Brigham and Women's Hospital, Harvard Medical Schoolで、研究員をしています。

Q2  西村先生の研究のテーマは?

remold_heinz.jpg呼吸器内科帰室後、長谷川直樹先生と呼吸器感染症、抗酸菌症の臨床研究をしています。
特に、慶應の呼吸器内科には多くの抗酸菌症の患者さんが通院されているので、様々な観点から抗酸菌症に関して検討することが出来ます。抗酸菌症の免疫学的診断法に関しては、結核におけるQuantiFERON-TBの精度(Int J Tuberc Lung Dis. 2008; 12: 269-74.)や肺Mycobacterium avium complex症における血清診断法(Clin Infect Dis. 2009; 49: 529-35.)に関する報告をしてきました。現在は呼吸器感染症に興味のある呼吸器内科の大学院生達も加わり、彼らを中心に更に新たな知見を報告しています。 呼吸器感染症の基礎研究に関しては、当時、慶應の呼吸器内科では行っていなかったため、石坂彰敏前教授、長谷川先生、微生物学・免疫学教室の小安重夫教授にご配慮いただき、微生物学・免疫学教室に学内留学し、インフルエンザウイルス感染マウスモデルを用いた感染免疫の基礎研究を始めました。現在も、石井誠先生、大学院生が中心となり、小安研究室と共同でインフルエンザウイルス感染マウスモデルを用いた呼吸器感染症の基礎研究を引き続き行っています。 そして、Division of Rheumatology, Immunology and Allergy, Department of Medicine, Brigham and Women's Hospital, Harvard Medical SchoolのHeinz Remold教授の研究室では、結核菌感染におけるマクロファージの免疫応答に関して研究しています。また将来的には日本で罹患率の上昇を認めている非結核性抗酸菌症の基礎研究も行っていきたいと思っています。

Q3  留学中に経験した楽しかったこと・つらかったことは?

渡米直後は、文化や言語の違いから色々と苦労しましたが、現在は"自由の国 アメリカ"を満喫しながら、研究生活に没頭しています。ボストンはヨーロッパの雰囲気を感じさせる学園都市で、著名な研究者の講演を聴いたり、様々な分野の研究者と議論する機会も多いので、研究をするには素晴らしい所だと思います。

Q4  最後に入局を考えている方へメッセージをお願いします

呼吸器内科の臨床に興味がある方は勿論ですが、研究に興味を持っている方も是非、我々のお仲間になっていただければと思います。

(interviewer:南宮 湖)


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