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各科教授メッセージ

循環器内科

 慶應義塾大学循環器内科は慶應のみならず他学にも教授を中心とした教育職に多くの人材を 輩出し、本邦の内科診療の要を担って参りました。私は2005年に循環器内科から坂口光洋記念講座再生医学教室教授として5年間赴任しておりましたが、2010年に研究室としては5代目教授として帰室し、現在に至っております。
 冠動脈インターベンション、不整脈治療、心不全治療のデバイスが日進月歩で変遷してゆく時代を迎え、循環器内科は時代に即応した診療・教育・研究体制を敷いております。臨床面では心カテ班、不整脈班、病棟班、心機能班、肺高血圧班に分かれて診療を分担することで、各領域における最高レベルの治療が行われております。
 また関連病院との緊密な連携により、循環器に特化した手技別・疾患別の大規模レジストリ研究を進めています(インターベンション、心不全、心房細動)。
 後期臨床研修医には実践的かつ体系的な教育が行われています。病棟に配属され、病棟責任医の教育・指導下に病棟主治医としてチームを組んで患者さんの診療に当たります。また、リサーチカンファレンス、新入院カンファレンス、心臓カテーテルカンファレンス、内科外科合同カンファレンス、教授回診、クルズスが予定され、毎日しっかりとした教育が組まれております。
 研究面では私が再生医学を専門とすることもあり、安全かつ効率的にiPS細胞を作出する技術、ES細胞やiPS細胞から心筋細胞を誘導する技術、再生心筋細胞を純化精製し安全に移植する技術等の開発に全力を傾注し、心臓病の再生医学では世界の先端を走る有数の研究室となっております。
 以上のように若い世代の育成に全力を注ぐとともに、臨床、研究、教育面で世界の最高峰を目指すべく、努力を続けております。次世代を担う若い先生方にはぜひ日一度研究室を見学していただければ幸甚です。

循環器内科教授 福田恵一

循環器内科教授 福田恵一

呼吸器内科

 呼吸器内科は肺癌、喘息、COPD、感染症、急性肺損傷、睡眠時無呼吸症候群など診療の守備範囲が広く、さらに急性期から慢性期あるいは緩和医療までも網羅し、多岐に渡る病態を持つ患者さんを広い視点をもって診療することが求められる診療科です。それゆえに自分のもつ知識、経験に基づいてひとりひとりの患者さんの病態を紐解いて行きながら最良の治療へ導くそのプロセスが呼吸器内科医としての魅力のひとつと感じております。
 研究面も同様に肺癌、気管支喘息、急性肺損傷、呼吸器感染症、COPDの分野でその成果を世界に発信し続けています。更には学内での研究に留まらず、国内外の最先端の技術を持つ研究室との共同研究や更には海外への留学のチャンスを設けるなどプログラムを充実させ様々な側面から研究生活をサポートしています。
 そして当科には臨床に対して情熱を持ったそして真摯に取り組むスタッフが在籍しており、みなさんが世界に通用するレベルの知識、経験、技術を持った呼吸器内科医になれるように日々指導にあたっています。
 また我々の教室が最も大切にしていることは、医局員がお互い尊重し、助け合いながら物事を成し遂げることであり、同じ思いを皆で共有しながら良い雰囲気の仕事場をつくり医局員一同一枚岩となって臨床、研究、教育に取り組んでいます。
 このような呼吸器内科に興味を持って頂いたら是非門戸をたたいて見て下さい。
 ひとりでも多くの方が慶應の内科そして私たちの仲間になってくれることを心からお待ちしております。

呼吸器内科教授 福永興壱

呼吸器内科教授 福永興壱

消化器内科

 教授としての私の最大の使命は、若手医師の皆さんが国内外で立派に活躍できる人材に育成することです。皆さんが消化器内科で研修するにあたり、優れた医師として羽ばたいてもらえるよう、最大限サポートしたいと思います。
 消化器領域の進歩はめざましく、消化器癌に対する内視鏡治療、生物学的製剤による炎症性腸疾患の治療、分子標的薬を含めた癌化学療法、そして機能性ディスペプシア(FD)と過敏性腸症候群(IBS)に代表される機能性消化管障害に対する治療は、いずれも社会的なニーズがとても大きく、今後当科の果たす役割は更に大きくなるものと思われます。
 このような多彩なニーズに対応すべく、当科では、上部消化管、下部消化管、消化器腫瘍、肝臓、胆膵、消化器内視鏡と6つの臨床グループに分かれて経験豊富なスタッフが診療に従事し、皆さんの研修をサポートします。
 もう一つ、慶應義塾の消化器診療の大きな特徴は、『消化器クラスター』として横断的診療を行っていることです。すなわち、消化器内科、一般消化器外科、放射線科、腫瘍センター、内視鏡センター、免疫統括医療センターなど消化器疾患診療にあたる診療科が、強固な協力体制のもと、患者のニーズに応えるシームレスな診療体制を築いています。
 このような体制のもと、当科の研修では、大学病院ならではの多彩な症例から知識を学び、多彩な検査・治療手技を経験することが出来ます。研修医の皆さんも、我々の立派なチームの一員です。ともに患者さんに最高水準の医療を提供することを目指して日夜努力を重ねていきましょう。

消化器内科教授 金井隆典

消化器内科教授 金井隆典

神経内科

 内科学教室の一員として神経内科では、中枢神経系(脳・脊髄)、末梢神経、筋肉を侵す様々な内科疾患を担当しています。
 このなかには神経難病と称される数多くの難治性疾患も含まれており、それら患者様やご家族が日々病(やまい)と格闘されつつも、いつしか「奇跡」が起きることを一日千秋の想いで待っておられることを痛感しています。かつて神経内科では「診断学あれど治療学なし」と揶揄される時代が長く続きました。しかし昨今、難治性神経疾患に対する画期的治療薬が次々と開発されるに至り、かつての「奇跡」は現実のものになろうとしています。
 慶應義塾大学医学部神経内科は我々が「最後の砦」であることを強く自覚し、あらゆる手段を駆使しながら、患者様の生命の質(quality of life)を向上させる努力を惜しみません。その上で、未だ治療が確立していない様々な難病に対して、最先端の医学を動員し、治療に繋がる国内外のどんな小さな可能性(シーズ)にも目を配り、自ら積極的に新規治療法の臨床開発に注力して参ります。
 そのために「多様性」を重んじ、学内の基礎・臨床双方の教室はもちろんのこと、他学部や他大学との協働や産学連携も積極的に取り入れ、塾祖福澤諭吉の医学への想い「医師休道自然臣(医師よ、自分たちは自然の家来に過ぎないなどと言ってくれるな)」を胸に刻み、学祖北里柴三郎が唱えた基礎臨床一体型医学の精神を具現化するべく進めて参ります。
 神経「治療学」の原動力となるのは、患者様やご家族の声に耳を傾け、現状を憂い、「奇跡」を共に渇望する若き医師たちのまっすぐな情熱です。慶應義塾大学医学部神経内科では「若き力」がその力を思う存分発揮できる教室であることを何よりも重視しています。大学院ではphysician-scientist(科学的素養を有した医師)を育てるべく、治療に対する情熱、冷静な科学的思考力、そして強いリーダーシップを有した、神経内科の次世代リーダーを養成します。
 これら「治療学」、「多様性」、「若き力」を掲げて、慶應義塾大学医学部神経内科は、日本はもとより世界の神経内科学を牽引し、患者様やご家族に一日でも早く治療をお届けできるよう、教室員一同粉骨砕身精進しております。皆さんに我々の仲間に加わっていただき、神経難病が「難病」と呼ばれなくなる日が一日でも早く来ることを心から願っています。

神経内科教授 中原 仁

神経内科教授 中原 仁

血液内科

 血液内科は、「革新的」です。血液内科は、従来、抗体医薬や分子標的薬など、最も多くの新規薬剤が開発されてきた診療科です。最近でも、抗体-薬物複合体(ADC)や二重特異性抗体などの新規薬剤や、CAR-T細胞療法等の新規治療法が先駆けて開発され、変貌し続けています。また、染色体検査や遺伝子診断を用いたゲノム医療は、治療法選択だけでなく、診断・予後予測などに幅広く利用されています。すなわち、血液内科は、基礎・臨床医学が融合するフロンティアです。当科では、さらなるフロンティアの開拓を目指して、様々な先駆的な研究にも取り組んでいます。特に、私達は、国内屈指のデータ駆動型研究の技術・実績(Natureなどの多数の報告)を誇り、臨床・基礎・トランスレーショナル研究のあらゆる方面で最先端のエビデンスの創出を目指しています。一方、企業と連携して遺伝子パネル検査の開発なども行っており、先端技術の臨床応用にも取り組んでいます。

 血液内科には、「やり甲斐」があります。血液内科が対象とする疾患は、主に白血病やリンパ腫、多発性骨髄腫などの造血器腫瘍です。患者の重症度は高いですが、CAR-T細胞療法を含んだ新規治療と造血幹細胞移植(全国有数の実績)により根治を目指した診療が可能です。さらに、感染症やGVHDなどの様々な合併症に対応するために、総合的・全身的な内科診療を実践しています。これらを組み合わせて、重症患者を内科的治療で根治出来るところが血液内科の醍醐味です。大変な時期もありますが、皆で支え合いながら、一体となって診療に取り組むだけでなく、当番制などを設けることでワーク・ライフバランスにも配慮した体制を構築しています。

 血液内科は、「多様性」を尊重しています。私は、他大学出身で、当院で最も若年の教授であるため、多くの教室員と協働しながら医局を運営しています。そのため、年齢・性別・出身、さらに、専門性や臨床・研究の指向を問わず、教室員同士がお互いを尊重し、助け合うこと、そのためのコミュニケーションを取ることを最も大切にしています。さらに、同じ目標を共有しながら、自由闊達な雰囲気で診療・研究に取り組める環境の醸成に努めています。同時に、学生・研修医、そして入局者への教育にも教室全体で注力しており、特に、若手にはチャンスを与えて、自らの成長を促しています。

 私達と一緒に最先端の血液内科学を学び、新しい世界を切り開く仲間になってくれることを心より願っております。

血液内科教授 片岡圭亮

血液内科教授 片岡圭亮

リウマチ・膠原病内科

 リウマチ・膠原病内科は、免疫異常を病態とする全身性の自己免疫・自己炎症疾患を診療する科です。臓器別ではなく、自己免疫を基盤として起こる全身の臓器障害を治療するのが特徴で、さまざまな内科や他診療科と連携しながら全身の診療にあたるという意味では、非常に内科らしい科です。
 慶應のリウマチ・膠原病内科では、エビデンスを重視しつつ、最新の検査と古典的な問診および診察所見を組み合わせて個々の患者さんの身体の中で何が起きているかを科学的根拠に基づいて考察し、治療方針を決定することをモットーにしています。ほとんどの疾患が慢性かつ難病ですが、近年、診断技術の向上や疾患責任分子を標的とした先端的治療薬の開発によって、リウマチ・膠原病治療は劇的な変貌を遂げてきていますし、患者さんの長い人生をサポートしていく、とてもやりがいのある診療科です。将来は、海外留学、地域医療、研究一筋など様々な進路があります。
 医局員は先輩後輩へだてなくディスカッションし、助け合い、真剣かつ楽しく取り組んでいます。スタッフは臨床にも研究にも指導にも熱い想いで臨んでいます。ぜひ患者さんのため、そして日本の医療のため、一緒に働きましょう。みなさんが慶應の内科、そして私達の仲間になってくれることを心からお待ちしています。

リウマチ・膠原病内科教授 金子祐子

リウマチ・膠原病内科教授 金子祐子

腎臓・内分泌・代謝内科

私たちの科がカバーする臨床領域は、全国の内科学教室を見渡してみても極めて稀なものであり、その幅の広さ、その組み合わせの臨床的意義の深さは、私たちが、「病める患者さんのためになる」臨床活動を推進する上に大きな恩恵を与えてくれています。
私たちの科では、

  1. 複数の専門医を持つオールラウンドプレーヤーをめざしています。
    メタボリックシンドローム患者さんの総合医療を目指して、肥満、高血圧症、糖尿病、高脂血症、CKDや腎炎、さらに虚血性心疾患、脳血管障害の一次予防全体をも理解し診療できる力を備えることができます。更に、それにプラスして、それぞれの特殊専門分野を持つことができるシステムを有しています。血液/腹膜透析法、腎エコー、カテーテル操作、腎生検、特殊糖尿病、副腎疾患などについて、教室員それぞれが、その疾患では自分は日本一であるとの自負が持てるまでに精進するように努力しています。大多数の患者と特殊疾患患者の双方のニーズにこたえられる医療力を獲得することが可能です。腎臓、透析、高血圧、糖尿病、内分泌、産業医、抗加齢などの専門医を複数取得することができます。また腎臓内科と内分泌代謝内科領域のExchange Programがあります。
  2. 頼りがいのあるLife-Long Care Doctorになれます。
    患者さんの一生において、癌や心血管イベントはあるワンシーンです。それだけでその人の人生が終わるわけではありません。それらの病気がおこる前にはそこに至るだけの長い時間経過があり、また起こったあとも患者さんの人生は続きます。またひとつだけの疾患で一生を終えることもありません。常にそばにいてくれて自分の生活を理解してくれ、人生のそれぞれの場面に応じて良質の医療を提供してくれるドクターの育成を目指しています。
    私たちは、本当に仲良く楽しく部活のように、臨床、研究活動を展開しています。研究でも、領域を越えた超一流のCNS級(Cell,Nature,Science)の雑誌に論文が続々掲載されています。そして我々の合い言葉は「親身」です。
    我々にとって「親身」は、「Syn-Me」--「Syn」は、共(とも)に、ということ。患者さんの気持ち、苦しみ、悩みをどこまで「共感」出来るのか?「Me」は文字通り、自分、ということ。患者さんの病気を自分の悩みとして捉える、その「真剣力」を持って患者さんの医療を実践していくことこそが「病める患者さんのためになる医療」実現の基本中の基本であると、私たちは考えています。
腎臓内分泌代謝内科教授 伊藤 裕

腎臓内分泌代謝内科教授 伊藤 裕

老年内科

老年内科は「総合診療科」に名称変更いたしました(平成26年4月1日)。