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国際学会報告~第106回米国癌学会:AACR 2015~

平成27418-22日に第106回米国癌学会:AACR 2015が米国フィラデルフィアにて開催され、肺癌グループのメンバー8人が参加しました。

 癌領域の学会は、臨床は米国臨床腫瘍学会:ASCO、基礎は米国癌学会:AACRといった大まかな住み分けがなされますが、今年は昨年に引き続いて、抗PD-1抗体を始めとする免疫チェックポイント阻害剤含めた癌免疫の話題が多く、基礎の学会で臨床試験の内容が公開されるなど、世界規模で臨床と研究の双方を理解・橋渡しするマインドが求められていると肌で感じました。

 私たち呼吸器内科の分野では、未治療・既治療の進行非小細胞肺癌に対する、抗PD-1抗体:Pembrolizumabの安全性および長期有効性を検証する第Ⅰ相試験、KEYNOTE-001試験の解析が目を引きました。今後の肺癌臨床の方向性に腫瘍免疫が大切な役割を果たしうることを改めて実感しました。

 また、AACRほど大規模な癌の基礎研究者の学会は他にないこともあり、会場の至る所で繰り広げられていた、あらゆる癌腫の研究者間の熱いディスカッションを目にすると、今はまだ日の目を見ていないtopicsも、やがては癌患者さん達に新たな光をさしうるポテンシャルを秘めているのではと、その発展を期待せずにはいられませんでした。

 今回の有意義な時間を日々の臨床・研究に活かして行こうと思います。 

西野 誠


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