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当科 加畑宏樹先生:細胞特異的TSLP受容体ノックアウトマウスを用いた2型気道炎症誘導機序の解明

題名

Targeted deletion of the TSLP receptor reveals cellular mechanisms that promote type 2 airway inflammation.

邦題

細胞特異的TSLP受容体ノックアウトマウスを用いた2型気道炎症誘導機序の解明

著者

慶應義塾大学医学部 呼吸器内科 加畑宏樹

掲載ジャーナル

Mucosal Immunology

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7311324/

論文要旨

これまでTSLPがどのような機序で喘息病態を誘導するかに関して様々な研究がおこなわれてきた。過去のマウスを用いた研究では、TSLPノックアウトマウスや免疫細胞ノックアウトマウスを用いて、移入実験や骨髄移植などで検討が行われていた。しかし、これらの動物実験は非常に人工的で非生理的な実験であり、移入の方法や細胞数によって研究グループ間で異なる実験結果が報告され混沌としていた。

そこで、我々はCre-loxPシステムを用い、樹状細胞、好塩基球、CD4 T細胞、ILC2に特異的にTSLP受容体を欠損させたマウスを世界で初めて作成し、TSLPがどの細胞に直接作用して喘息病態を誘導しているかについて明らかにした。

本論文の与えるインパクトや将来の見通し

今回、TSLPが喘息病態を誘導するメカニズムについて明らかにした。細胞特異的な受容体欠損マウスは今後のサイトカイン研究において非常に重要な手段であり、今後様々なサイトカインの経路が同様な方法で明らかになると思われる。


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