ごあいさつ

神経内科では脳から脊髄、末梢神経、筋肉に至るまで、広範囲に渡る領域に生じ得る様々な疾患を担当しています。社会構造や生活環境の変化に連動し、脳卒中や神経変性疾患の患者数が増加していることは論を待ちませんが、その一方で昨今の神経免疫疾患の患者数増加は目を見張るものがあります。多発性硬化症、視神経脊髄炎、重症筋無力症、炎症性筋疾患などの増え続ける神経免疫疾患に対峙するには、単に神経学に留まらず、免疫学の深い理解も必要とされます。慶應義塾大学病院神経内科では、脳卒中、頭痛、認知症、パーキンソン病、てんかんなどの専門外来に加えて、神経免疫疾患に対する専門外来を設け、免疫学的な理解に長けた神経内科専門医を配置しています。今後も増え続ける神経免疫疾患の診断治療にさらに貢献するべく、神経免疫グループでは日夜研究に取り組んでいます。私たちの活動が、神経免疫疾患に苦しむ患者さんの一助となりますよう祈念しております。

鈴木則宏
慶應義塾大学医学部神経内科 教授