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教育体制・指導方針

慶應義塾大学病院は1000床を有する都内でも有数の特定機能病院で、外来患者数、病床回転率などで1、2を争う忙しい病院でもあります。また、救急部が受け入れる救急患者数も多く、神経内科はその一翼を担う役割を果たしています。当教室は鈴木則宏教授以下、現在准教授1名専任講師5名、助教11名、大学院生5名、計23名を擁し、50床を超える病床を管理しています。対象疾患は、神経変性疾患(パーキンソン病、痴呆、脊髄小脳変性症など)、脳卒中急性期、脱髄性疾患、感染症、頭痛、てんかんなど広範囲に渡っており、他科との関連がある疾患が多いのも特徴です。

病棟では1人の患者様の診療に、教授以下、病棟主治医(チーフ)、上級医(オーベン)、研修医の4名が当たり、教授回診、チャート・カンファレンス、症例カンファレンス、病棟カンファレンス、脳外科・リハビリテーション科合同カンファレンスなどにより、多方面から総合的に治療方針が検討され、診療が進められます。中心となる病棟には中堅医師を研修指導医(チューター)として配置し、研修医教育を行わせる一方、チーフ的立場で病棟を管理し、独立した神経内科医として研鑽を積めるようなシステムを導入しています。外来では、コンピューター入力システム導入、問診票の充実による業務の効率化を図っており、特殊外来として、物忘れ外来、頭痛外来、パーキンソン病外来、ボトックス外来を設け、患者様のニーズに応えるよう努力しています。また、セイフティー・マネージメント、クリニカル・パスの導入、神経難病や脳卒中後のリハビリテーションでのネットワーク作り、病診連携にも力を入れています。

当教室での臨床研修はこのような充実した体制で行われ、多彩な神経疾患を数多く経験できることが特徴です。指導方針としては、神経学的診察法、検査手技、EBMの実践方法をマスターすることはもちろんですが、神経学的側面だけでなく、内科医としての全身的な病態把握にも熟達し、高い問題解決能力を身に付けることを目標としています。当教室では、ほとんどの医師が内科学会認定医および神経学会認定専門医を取得しており、また多くの医師が内科学会認定内科専門医、脳卒中学会専門医を取得しています。また、神経変性疾患のなかには筋萎縮性側索硬化症(ALS)をはじめいわゆる“難病”が多く、患者様やそのご家族に厳しい病状や予後をお伝えする機会がしばしばあります。当教室では、医師としてのしっかりとした心構えを持ち、患者様の気持ちを理解し、患者様に信頼される医師を養成するよう努力しています。また、セイフティー・マネージメント、チーム医療、院内感染対策などに関し、定期的な教育を行っています。

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