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教室主任のご挨拶

内科は一般的に臨床医学の根幹ともいえるべき分野であるが

慶應義塾大学医学部内科学教室 主任 教授 岡本真一郎

 医学の急速な進歩によって、内科が扱う領域、疾患、治療は着実に拡大し、一口に内科学といってもその全般に精通することは不可能となっているのが現状である。大学での内科が臓器別に分類されていることとも重なり、内科医のなかでも専門医志向が継続しており、自分の専門とする分野以外は取り扱わない傾向にある内科医も多い。しかし、内科が臨床医学の根幹といえる分野であり、専門性を発揮するためのplatformとして、内科全般の臨床を経験することは大切である。

 慶應義塾大学医学部内科学教室は消化器、循環器、呼吸、神経、腎臓内分泌代謝、血液、リウマチの7内科から構成される。多くの他大学の内科学教室が第1、第2といったいわゆるナンバー制の講座であるのに対し、当教室は臓器別の診療部門をいち早く導入し、内科研修においては全ての内科をローテート研修することで、全ての臓器の病態を把握し全身管理の出来る優れた内科医の育成に努めている。この独自の伝統は現在も受け継がれており、豊富な関連病院や世界的水準の研究を進めている医学部の研究施設でさらなる臨床研修や研究活動を行うことで、バランスのとれた優秀な内科医を育成する研修カリキュラムを提供している。

 臨床で大切なことは、患者さんから学ぶことである。教科書、講義、論文からは学べない貴重な経験を学ぶことである。また、日常の臨床の場で疑問に感じたことを研究によって解き明かし、そしてその研究成果を患者さんに還元することも内科学の最終的な目標である。研修・研究意欲に燃えた若い臨床医が、内科学教室の仲間として加わってくれることを期待している。

慶應義塾大学医学部内科学教室 主任
教授 岡本真一郎