慶應義塾大学病院IBD(炎症性腸疾患)センター

平成28年7月10日、IBD(炎症性腸疾患)センターが開設されました。 本センターは潰瘍性大腸炎、クローン病、腸管ベーチェット病、非特異性小腸潰瘍症などの患者さんを対象に患者さん個別の状態に合わせた診療を目指して発足しました。

診療の目標

患者さんが笑顔で社会生活を送れる診療を目指します!!

当センターの特徴

IBDセンターは全国に多数存在しますが、当院のIBDセンターの特徴は以下の通りです。

1 標準診療と"新しい診断・治療"をバランス良く行います

 病院によっては医師の得意不得意や場合によっては研究のために1つの検査に固執することが少なくありません。我々は比較的侵襲の少ない基本的な検査(採血、便検査)と通常の大腸内視鏡を組み合わせながら、必要に応じて小腸造影検査、小腸内視鏡検査、バルーン小腸内視鏡検査、さらには新しい検査法である、大腸カプセル内視鏡検査、CTコロノグラフィー、MRエンテログラフィーなどの検査を行っています。
 また治療についても治療指針やガイドラインを基本に、基本治療である5--アミノサリチル酸製剤、栄養療法(クローン病の場合)、ステロイドを中心に治療を行い、患者さんの難治性や過去の治療内容に応じて血球成分吸着・除去療法、免疫抑制・調節剤、生物学的製剤(インフリキシマブ、アダリムマブ)を使用しています。また治験や臨床試験などにより最新の治療法を試すことも可能です。

2 土曜日を含めて毎日専門医の診察が可能です

 当院では7名のIBD専門医師が診療にあたります。毎日IBD専門の医師がいることにより、緊急時や再燃時にもスムースに治療判断が可能となります。病院診療日の土曜日(第2、4、5週)にも4名の医師が診療に、2−3名の医師が内視鏡検査に従事しており、仕事や学業をなるべく妨げることなく治療をおこなうことができます。また週1−2回のカンファレンスで情報を共有しており、医師による治療の差が少ないセンターです。

3 同じ病院で複数の科の診療が可能です。

 クローン病では肛門病変や狭窄により手術を必要とする場合も少なからずあります。また重症・難治性の潰瘍性大腸炎では手術を要することもあります。当院では内科と一般消化器外科が同じ病棟で診療しているため、内科と外科の垣根なく診療に専念することが可能です。また当院産科は不妊治療では日本有数の実績を有しているだけでなく、炎症性腸疾患患者の妊娠管理や分娩が可能な数少ない施設の1つです。小児専門の集中治療室(NICU)があることも強みの1つです。病院によっては外科手術が必要な場合や妊娠中の合併症があると別の病院へ転院する必要がありますが、当院ではその必要がほとんどありません。
 さらには炎症性腸疾患では関節炎、結節性紅斑といった腸管外合併症を認めることがあるのも特徴です。当院ではこれらの腸管合併症に精通したリウマチ内科、皮膚科の診療を受けることが可能です。

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